あざ・血管腫・リンパ管腫

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あざ、ほくろって?

黒いあざはしばしば見られる疾患です。ホクロが無いヒトはたぶんいないのではないでしょうか。黒あざは母斑細胞からなる皮膚の腫瘍性の形成異常で「母斑細胞」があることが特徴です。
色素性母斑とは、胎生期の神経堤由来の細胞がシュワン細胞やメラノサイトに分化できなかった母斑細胞が
局所に増殖したものといえます。
組織学的に(顕微鏡検査の結果)境界母斑 junctional nevus、複合母斑compound nevus、真皮内母斑 intradermal nevusに区分されます。

境界母斑:表皮と真皮の境界に母斑細胞がある
複合母斑:境界母斑と真皮内母斑の複合型。境界状にも真皮にも母斑細胞がある
真皮内母斑:皮内にメラニンを産生している母斑細胞が増生

巨大母斑 獣皮様母斑

身体の広範囲に色素性母斑がある場合には、悪性黒色腫の発生母地になるため、3歳くらいまでになるべく母斑を切除するなり、色素細胞の減量を行います。 

nevusGiant.jpg https://en.wikipedia.org/wiki/Congenital_melanocytic_nevus より引用

 母斑の発生について 神経堤細胞からいろいろできてきます

写真のキャプションを入力します。
脊椎動物の発生において、神経堤細胞は神経板の両縁に生ずる外胚葉由来の細胞です。
自己再生能と多分化能を有しています。神経堤細胞の特徴は遊走によって胚に広く分布し、神経細胞やグリア細胞・皮膚色素細胞・副腎髄質細胞・顎顔面の間葉細胞(骨・軟骨など)・血管平滑筋細胞など多様な組織に分化することです。

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血管腫


 単純性血管腫hemang_sinp.png

いわゆる「赤あざ」と呼ばれる表面が平らで、赤ワインをこぼしたような色合い
治療としては、赤あざ用のレザー治療が、奏功します。
乳・幼児期は、皮膚もうすく身体が小さいため、相対的に血管腫の表面積も小さいことから、はやめにレザーを開始するのがよいようです。

 

イチゴ状血管腫

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生まれたときは無いか、平らな状態であり、その後生後2-4週間くらいから増大して6-9ヶ月の間増大する、表面が莓状に盛り上がった血管腫。

このタイプは。自然消退といって、半年過ぎから徐々に消失していきます。およそ、7歳くらいにはかなり白っぽくなるのが普通です。かなり大きなものでは、早めにレザーを照射することで早期に縮小するようにしてあげた方がよい、とも言われています。目の周囲などにできた場合、視野をさえぎってしまうと赤ちゃんは弱視になってしまうため、早期にステロイドホルモン剤内服や局所注射などの治療を行うことも必要です。

その他の血管腫

上記以外の血管腫では、レザー治療の効果は期待できないので、手術治療をおこなうこともあります。血管腫が四肢などでは筋肉内にも侵入していて、すべて切除できないことがしばしばあります。


また、血管腫硬化療法という、硬化剤と呼ばれる薬剤を血管腫に注射する治療法もあります。
現在、健康保険になっていないので、施行が難しい状況です。


 リンパ管腫

海綿状リンパ管腫、嚢胞状リンパ管腫
リンパ管組織系の形成異常によるリンパ液の貯留した拡張したリンパ管組織をみる

治療法:切除手術、硬化療法
硬化療法はとくに嚢包型リンパ管腫では効果が大きい。

 


こども病院には、レザー装置がありませんので治療はいたしておりません。


 しみのような、茶あざには、体中のどこにでもできる「扁平母斑」、顔にできる「太田母斑」などがありますが、これらは、母斑細胞をもたず、メラニン色素が多くて色が濃い状態になっていると考えられます。


あざの治療は、外科的には切除手術が基本です。

ただし、太田母斑、扁平母斑などのメラニン顆粒が多いタイプのあざでは、レザー治療が奏功します。

こども病院ではレザー治療は行っておりません。